Rebuild Factoryzの礒です。
今回はVEXでHello World並みに基本的な四則演算のやりかたを書いていきたいと思います。
全体図

ノードネットワーク自体は超シンプルで、attribute wrangleだけです。
Run OverをDetail(only once)に変更してください。
じゃないと動かないので。
コード
int a = 10;
int b = 5;
printf("a = %d, b = %d\n", a, b);
printf("a + b = %d \n", a+b);
printf("a - b = %d \n", a-b);
printf("a * b = %d \n", a*b);
printf("a / b = %d \n", a/b);
コードは簡単な記述しかしていないつもりですが、初心者には壁を感じるかと思いますので、解説をいれていきたいと思います。
変数の宣言
int a = 10;
int b = 5;
VEXで変数を扱うには最初に変数の宣言を行う必要があります。
その際に数値を代入することができます。
一番短い宣言は「int a;」とだけ書くだけですが、そのあとに「a = 10;」と書く必要が発生するので、宣言時に初期値も設定してしまうのが楽でしょう。
printf()
printf関数はHoudini Consoleに文字を出力することができます。
公式のヘルプを見てみましょう。

何を言ってるのかわかりませんね。
僕が書いたコードを引っ張ってきましょう。
printf("a + b = %d \n", a+b);
これは変数aとbの足し算結果を出力するように書いてあります。
初心者的には「printf(a+b);」だけでできそうじゃんと思われる方もいらっしゃるでしょう。
ところができません!
VEXではまず、出力する変数の型をstring型で記述しておかないといけません。
上の例を極限まで短くすれば、「printf(“%d”, a+b);」です。
“%d”というのが10進数で出力するよ、という宣言です。

公式のヘルプでは、ほかにもフォーマット例が載っています。
もしも文字列を出力したかったら%sですね。
それと「\n」は改行しなさいという命令です。
これは書かなくても実行されますが、単純に見づらくなりますので、基本的には書いておきましょう。
終わり
今回は簡単なVEXで四則演算をしてみたというだけでしたが、プログラミングをやってこなかった方にはちょっと難しかったかもしれませんね。
VEXでジオメトリーを操作する機会が来た時には四則演算の活躍の場が生まれるので、覚えておいて損はないと思います。
今回はこれで終わります。